高校も二人一緒のところへ進めました。
私達はずっと一緒でなくてはなりません。産まれた時から一緒だったのですから。

「則子、次はあっちの桜の木の下で2人で撮ろ!」

幸せな時も一緒です。楽しいことも一緒です。
片方が苦しんでいる時に片方だけが幸せなんて有り得ません。
最初は、一緒の体験をして、一緒に苦しんで貰えれば良かったのです。
岩田の興味を則子に向けるのはわりと簡単でした。
これで則子も私と同じ汚泥の底に行けると思いました。

「高校、すっごい楽しみだね!絶対同じ部活に入ろうね!」

ところが則子は素晴らしい奇跡を起こしました。
私はその時、岩田に汚された体が清められたように感じました。
覗き魔も、ミキも、あらかじめ呼び出しておくだけで、面白いように死にました。
あの豚のような男も、とても苦しんで死んでくれました。

きっと則子は、私を救うために生まれてきたのでしょう。

「太陽と月はずっと一緒。だから私たちもずーっと一緒だよ!」
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