「後藤とは、小学校に上がった時からずっと親友でさ
冬柴さんと佐々木さんくらい、すごく、すごく、仲が良かったし
ずっと一緒にいた。たぶん一生親友でいると思ったし、あいつもそう言ってた。

最初さ、信じられなかったんだ、一週間くらい。
蹴られても殴られても、なんかの冗談かと思った。
自分の保身のために俺のイジメに加わったのが分かった時は凄く悲しくなったけど、それでも信じてた。いつか親友に戻れるって。
でもこの前、岡崎に延々と俺を蹴り続けろって後藤が命じられた事があってさ、その時、最初はアイツも苦しそうな顔してたんだけど、そのうち目の中に楽しそうな光っていうのかな、そういうのが出てきて…最後はノリノリで俺を蹴ってたなぁ。

分かるかな?俺の気持ち。
知らない奴だったら、俺、何されても我慢できたと思う。
でもさ、9年間の記憶とか思い出とか、全部ひっくるめて滅茶苦茶にされちゃうとさ、もう世の中どーでもよくなるって言うか…何て言うのかなこういうの…?

それで昨日、色々練習もしたし、岡崎の家に殺しに行ったんだ」
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