「どうだい?すごいだろ。 うちのプリンター小さいから大変だったよ…ははは。 …毎朝毎晩、君の顔に向かって祈っているんだ…。 だって俺にとって、君は…そう、神様なんだ。 最初は偶然だったんだ。本当に偶然、工作室の前を 通りがかって…、運命を感じたよ。 それからは、ずーっと冬柴さんのことを見てた。 君は本当にすごい。 人間には目に見えない境界線がいっぱいあるけど、 君が超えた線は、すごく、重要だ。 これが超えられなくて、みすみす殺されたり死んだりする 人間がたくさんいる。でも君は、超えた。 俺はその線を越えるために、毎日君に祈ってる。 ・・・・・・・・・・・・・でも、どうしても、出来ない。 予行練習の前田や岡崎でさえも駄目だったのに、 後藤を殺す事なんて俺にはやっぱり、出来ない。 でも、どうしても、殺さなきゃならないんだ。」 |