「冬柴さんだろ?塾の帰り?傘忘れちゃった? ・・・・・・うわ!ちょっ、ちょっとどうしたの? 口から血ぃ出てるし!痣もあるし!ひでぇ! うわわ、どうしよう!あっ俺バンソーコー持ってるよ! ほら、唇のとこだけでも・・・ってあれ? なんで笑ってんの? あ、そうか、俺も似たような状態だったけ・・・はは。 ・・・もしかして冬柴さんも誰かに殴られた? 同じクラスの奴?女子?え?階段から落ちた? えぇー・・・まあ、あんまり詮索するのもウザいよね・・・ あ、あのさ、もし面倒なことになってるんだったらさ、佐々木さんとかに相談した方がいいよ。彼女、君の親友みたいな人でしょ? 一人で抱え込むとさ、あいつらエスカレートするから・・・・・・って イジメられっ子の俺が言っても説得力無いけどさ、ははは・・・。 あ、これ、傘あげる。俺んちすぐ近くだから、 じゃあ気を付けてね!」 |