―知ってる?昨日1年の男子、事故で死んだらしいよ― ―誰?1年の男子って― ―うちの学校最近多くない?― ―俺、部活一緒だったんだけど名前思い出せねぇ― ―なんか影薄い奴だったよな― ―あ!やばい次、教室移動じゃん!― 「ね、ね、ねぇ…冬…冬えーっと・・あ、冬柴さん! 冬柴さんでいいんだよねぇ?ミキ、あんまガッコ来てないから名前覚えらんなくてさぁ。 あ、んなことより、ねえねえこれ見て〜、超スゴクない? 衝撃の瞬間ってヤツ?こんなの撮ったら呪われちゃうかなぁ、マジチョー怖いよねぇ!きゃはは。血まみれだし。 冬柴さん、よくこんな場面に近づくことできるねぇ! ありえなくない?ってかなんか拾ってた?知り合い? あ、別にケーサツとかに言ったりしないよぉ?面倒臭いの ヤだしぃ、死んだの知らない人だしぃ。 でもミキ、今チョー困っててぇ、あ、金くれとかじゃないから 安心してよぉ。実はバイトできる人探しててぇ… ね!冬柴さんやってくれない?ね!いいでしょ!決まりぃ! 今日ぉガッコ終わったら横浜駅西口で待ってるから必ず来てよぉ?ミキ超待ってるからぁ」 |